+ 外陰炎

外陰炎というのは、腟口の周囲を含む女性外性器に炎症が生じ、痒み、腫れ、痛みなどの症状が出る状態をいいます。
ひりひりとした痛みや、外陰部に熱っぽさを感じます。
外陰部がこすれ合うときや、排尿時にはさらに強い痛みを感じることがあります。

外陰炎は膣炎と合併して起こることが多いのが特徴です。
膣炎の原因は外陰炎の原因にもなると考えても差し支えないでしょう。
従って、カンジダ、トリコモナス、大腸菌、ブドウ球菌、淋菌、などの感染から来る膣炎によるおりものの付着は
外陰炎の原因となります。
また月経時の血液の付着など外陰部の不衛生な状態や通気性の悪い下着の着用も原因となります。
セックスやマスターベーションによる外陰部にできた傷やかぶれ、刺激の強い洗剤の使用なども
外陰炎の原因となります。

予防と治療には、まず清潔にすることを心がけましょう。
外陰部を清潔に保ち、石鹸などの刺激を避けて、温水で1日に2〜3回洗浄しましょう。
下着は木綿製品がいいでしょう。

局所には、副腎皮質ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の軟膏やクリームを塗ります。
感染性の場合には、抗生剤や抗真菌剤含んだ軟膏やクリームの塗布、抗生剤の内服、腟剤の併用も行います。
適切な治療のためには正確な診断が大切です。
不適切な薬を使用して治療すると症状をかえって悪くすることがあります。

八木レディースクリニックでは正確な診断に基づく適切な治療を期しています。
なかなか治らずに悩んでいる方はご相談ください。

セックスが原因で感染した場合は、再発防止のためにパートナーの治療も必要なことがあります。